編入学は神戸大学経営学部が絶対おすすめ！！過去問編〜令和3年度 経営学 第2問〜

前回の記事では、令和3年度 経営学 第1問について解説しました。

※前回の記事はこちら→編入学は神戸大学経営学部が絶対おすすめ！！過去問編〜令和3年度 経営学 第1問〜

※その他編入試験のまとめ記事はこちらから

今回の記事では問2問の解説に入っていきます。

「過去問の内容は？」

「過去問をどうやって解けば良いの？」

「専攻科目の勉強方法が分からない」

それではどうぞ！！

※注意！！神戸大学経営学部は試験問題を公表していません。ですから、実際の問題の言い回しを若干変えております。大まかな内容は実際の問題に寄せていますので、安心して参考にして下さい。

令和3年度 経営学の試験内容（問2）

・競争戦略におけるコスト・リーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略の3つについて、どの様な戦略累計であるのか具体的に述べよ。

解答

　まずコスト・リーダーシップ戦略について述べる。コスト・リーダーシップ戦略とは競合他社よりもコスト上有利な経営を行い、他社よりも低いコストで競争上の優位性を獲得する戦略である。具体的には規模の経済性や範囲の経済性、経験曲線を活かした効率的な経営を背景に固定費の削減を行い、その結果として他社よりも弾力性に富んだ価格展開や利益体質を実現する事である。上記の特徴から主に経営規模の大きな企業に採用される事が多いと言える。

　次に差別化戦略について述べる。差別化戦略は競合他社には無い強みを背景に競争上の優位性を展開する戦略である。具体的には特異な機能やサービスあるいは広告戦略等を通じ、顧客へ対し、競合他社には無いブランド認知を築く事で競争上の優位性を確保していく。主に市場が成熟し競争が激化されている市場環境で採用される事が多いと言える。

　最後に集中戦略について述べる。集中戦略とは細分化された市場に対し自身の持つ資源を集中的に投下する戦略の事である。この集中戦略には大きく分けて2つのパターンが存在する。1つ目はコスト集中戦略である。コスト・リーダーシップを特定の市場で発揮し、コスト上の優位性を背景に競合他社に対し市場占有率を高めるものである。特定の細分化された市場に資源を投下する事で、コスト・リーダーシップ戦略の恩恵を高める事が出来る。2つ目は差別化集中戦略である。差別化を特定の細分化された市場で集中的に行う事により、ブランド認知を高める為の資源を集中的に投下する事が可能となる。その結果として競合他社に対しての強い差別化を可能にし、競争上の優位性を構築出来るのである。集中戦略は大企業に比べ経営資源に乏しい中小企業で採用される事が多い傾向にある。以上

解説

今回は、競争戦略におけるコスト・リーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略に関しての問いでした。マイケルポーターの提唱する3つの競争戦略は、経営戦略を考える上で基礎的な概念なのできちっと抑えておきましょう。

このように神戸大学経営学部の編入試験では、比較的基礎的な内容が問われる事が多いです。その代わり事例研究をある程度行わないと、具体例を述べる事が上手く出来ません。

事例研究は自分の興味を持った会社で構いません。どうせ勉強するなら楽しく学ぶのが1番ですから。

参考資料

・経営戦略第3版(有斐閣アルマ出版)

こちらのP.88,109を参考にしました。

・新スーパー過去問ゼミ6経営学

こちらのP.180を参考にしました。

この2書を網羅すれば合格圏にかなり近づけます。特に新スーパー過去問ゼミは演習問題も充実しています。試験までの残り時間が少ない場合は、これだけでも何とかなります。

・ケースに学ぶ経営学第3版(有斐閣出版)

こちらのP.83,278を参考にしました。

勉強の方法として、基本書で理論を学び、実際にあった事例を用いて小論文を作成していくイメージです。事例研究の参考になります。

※それとこちらも参考になるので余裕があれば見ておいて下さい。

・競争戦略論Ⅰ&Ⅱ

経営学研究の世界的な第一人者であるマイケルポーター著です。神戸大学経営学部の編入試験の場合は、ここまで網羅する必要はありませんが、経営学を志す者にとっては神的な存在なので是非一読はして欲しい所です。

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